今の労働問題って15年前の顧客第一主義という言葉が現れた時とすごく似ている

三菱電機でも違法な長時間労働させた疑いで書類送検されましたね。

いちばんきつい時はほとんど休みがなく、160時間の残業もありましたが、会社には残業時間を自己申告で低く抑えるよう言われたこともありました。公衆の面前でどなられたこともあり、自信をなくし、社内で居場所もなくなるという恐ろしさから、長時間働いて挽回するしかないと考えるようになりました

おそらくですが、会社にしろ上司にしろ、根底にあるのが「昔は160時間残業なんて当たり前だった」という考えじゃないかなと思います。僕も20年近く前はそれくらいやっていましたもん。

残業時間について問題視されるようになったのは近年になってからで、それまでは2chのような閉じたコミュニティの中で吐露したくらいです。ニュースになったり労基が動いたりしたのはホントに最近になってからの話です。

だから、会社も上司もこの流れに困惑しているのでしょう。

ちなみに、僕が働いている会社は残業には厳しい方で長時間残業しているとちゃんと総務から上司に警告してくれます。なんというホワイト企業。僕もだいたい18時台には帰るようにしています。どんなに仕事残っていても帰ります。

「仕事残っているから残業する」って考えると終わりが見えなくなるんですよ。結局のところ、深夜になっても仕事が残っているはずですから、仕事残した状態で帰るのは変わりありません。だから早く帰っても遅く帰っても同じです(と割り切るのが大事です)。

それと、毎日早く帰るのが初期設定だと、終盤に向かって早く終わらせなきゃと焦ります。焦る→仕事のスピードが上がるという好循環になるので、慢性的に長時間労働している人は一度やってみてほしいですね。

で、本題ですが。

最近の長時間残業に関するニュースを見るにつけ、思い出すのが15年前に「顧客満足度」とか「顧客第一主義」とかの言葉が初めて出てきた頃の話です。

今では当たり前になったこの考え方も、15年前の初めて目にしたときは、僕も含めて周囲はかなり困惑しました。

まるで会社の利益を無視して顧客の利益を最優先にするような言い方に聞こえ、かなり拒否反応が周りにあったことを思い出します。

会社から研修会に参加させられ、大前研一のビデオを見せられ、いろいろ教育を受けてきましたが、当時の「は?何それ?」感が懐かしいです。

結局のところ、「顧客満足度」を考えない企業は市場から受け入れられない=会社の利益を棄損する、という構図なのですが、それを理解するのにずいぶん時間がかかったなと思います。

ある意味、時代の転換期だったんです。

今、労働問題が方々であって、感の良い企業は従業員に長時間残業させないよう努力して、一方で自殺まで発展してしまう企業もあったり、なんか社会全体が労働問題に対して混沌としています。残業は当然だと発言する経営者や政治家もいたり。

この感じが、なんか15年前にそっくりなんですよね。

あくまで感覚なんですが、15年前の顧客第一主義を取り入れた会社とそうでない会社、労働環境を改善した会社とそうでない会社、といった混沌した感じがなんか似ていて、もしかして、いま時代の転換期なんじゃないのかなって。

最終的に会社の利益に影響してくるみたいな。

短期的には残業させた方が会社にとっては利益になるけど、例えば、優秀な人材が集まらないとか、辞めていくとか、そんな事態になって長期的に衰退していくみたいな。そんな感じになってくるのでしょうか。

その答えがわかるのは10年後かな。

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