いまの時代、社長になることのリスクの大きさが半端ない

サラリーマンの出世の最高峰である「社長」ですが、昔のサラリーマンはその頂点を目指して出世競争にはげんでいたと思います。(・・・という時代を知りませんが。ドラマとかで観たくらい)

でも、今のサラリーマンは僕の周りを見てもわかりますが、出世にあんまり興味ありません。あまり出世しないと後々肩をたたかれる可能性がありますので、そうならない程度には昇進しなきゃ、くらいで、決して社長になろうなんて思っている人は皆無なんじゃないかな。

これは調査結果からも明らかになっていて、海外に比べても出世欲は低いという結果になっています。

この結果を見て、最近の若者は欲がないとか、やる気がないとか、(とくに引退した老人たちは)言っていますが、そうじゃないんです。

今は出世、とりわけ頂点の社長になることが割に合わないだけなんですよね。昔にくらべて社長になることのリスクが大きすぎて、いわゆる「コスパが悪い」んです。

例えば、最近だと東芝なんかそうですね。

西田厚聡氏。西田氏が社長だった2006年に東芝は米ウェスチングハウスを買収した(2013年1月の世界経済フォーラム年次総会にて、資料写真、出所:) 東芝は2月14日に予定されていた四半期決算の発表を1カ月延期

今の東芝の問題を総括すると、ウェスチングハウス(WH)の買収の際にオプション契約を盛り込んでしまったことが敗因という見方が強いです。多くの識者がほぼここを指摘しているし、僕も読んでいてまあそうだろうなと。

ここでだいたいの識者やマスコミが、こんな契約を結んだ経営陣の無能さを挙げています。個人名が出てくるのは歴代社長のみ。まるでそんな契約を結んだ社長がアホであるかのような論調です。

社長はすべてに責任があるという点はその通りですが、突っ込み方として僕にはどうしても違和感があるんですよね。

だって、社長は経営のプロであって法務のプロではないんです。契約関係は法務部門が作成・チェックし、おそらく経営企画室みたいなところが取りまとめていたはずです。社長はその上がってきた契約書と段取りを実行したにすぎません。神輿に乗っているだけというか。

報道はなんでそんな契約書を法務のプロが認めてしまったのか、とかもう少し突っ込んだ報道をすればいいのになと思いました。報道のプロなんだから。

社長を血祭りにあげるのは誰だってできるんだし、せめて、法務関係の担当役員とか、減損のタイミングを失敗したんなら監査役が登場してもおかしくないと思うのは僕だけですかね。

話がそれましたが、今の時代、社長になることのリスクが昔に比べて大きいということを、僕ら末端のサラリーマンは報道などを通してまざまざと見せつけられているんです。そんな中、出世欲がないなんて言われてもね。

昔の社長のイメージは、巨大な権力とか会社の金を自由に使えるとか、そんなイメージがあって、一方で末端のサラリーマンは長時間勤務でヘトヘトで、そんな環境が出世欲の下地になっていたんだと思います。

それを単純比較しちゃダメだってことで。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする