何かと批判の多い会社のカンパニー制度。末端の僕から見た感想を語りましょう

トヨタのカンパニー制に関する批判記事がありました。

トヨタ自動車の大幅な組織改革について識者が伝えている。カンパニー制への移行にともない組織的基盤が破壊されたのではないかと指摘。経営資源の分割により、失速がもたらされるのではないかと推測している

何かと批判の多いカンパニー制ですが、曰く、ソニーが凋落したのもカンパニー制だとか。それ以前には事業部制というのがあって、たしか富士通が凋落した時に散々批判された制度ですね。

カンパニー制と事業部制って何が違うかって言うと、(少なくとも僕の勤めていた会社では)所帯の大きさです。部門<<事業部<<カンパニーって感じでしょうか。

組織末端の僕の印象

全然変わりません。

カンパニーのトップって執行役レベルで結局のところ経営トップに近い人になるんですよね。社長にかなり近い人だから、カンパニー制にしたところで末端社員にはあまり変化がないんですよね。

大きな予算枠を取るときは、カンパニーのトップの決済になるわけですが、所詮執行役レベルの人なので、カンパニー制であろうがなかろうが、クソでかい予算枠には執行役の決済が関わるので、変わりないとしか言いようがありません。

ただ、社長周辺では結構違うんでしょうね。僕には知る由もありませんけど、社長以下の配下で担当をきちんと割り振っているんでしょう。技術担当役員、営業担当役員、とかじゃかく、○○製品担当役員みたいな感じで役割分担の範囲が事業単位になったんだと思います。だとすると、そんなに悪くない制度なんじゃないですかね。カンパニー制度って。

紹介した記事で、「研究開発、生産、販売が、製品別にバラバラにされる」→「組織的基盤が破壊される」→「ソニーはそうだった」みたいな書き方しているけど、ホントかな??って思います。

だって、トヨタやソニーみたいな超巨大企業だったら、もともとある程度製品群で各部門が分かれているでしょ。生産、販売はもちろんですが、研究部門も分かれているんじゃないかなって思います。全く異なる製品技術で研究者が同じってことはあり得ないし、所属するグループも違うと思いますよ。

なので、ソニーが凋落したのはカンパニー制と関係ないんじゃないかなって思います。というか、「カンパニー制導入」→「凋落」の順番じゃなくて、「凋落」→「(その対策で)カンパニー制導入」の順番だったんじゃないのかな。

で、制度導入しても効果として追いつかなかったんで、世の中の印象として「カンパニー制導入」→「凋落」という印象が出来上がっちゃったんじゃないですかね。

しかし、上の記事を書いた人、経済ジャーナリストなんだったらその辺ちゃんと分析してほしいですね。理由がタイミング合っただけとしか読み取れないんだが。完全に思い込み記事じゃないかと。

なぜか分社化は批判されないという不思議

カンパニー制度をよりもっとぱっくり分けたのが分社化だと思うのですが、そこについては何故かあんまり批判されたところ見たことないですね。

これ、結構違和感あるんですが、「製品別にバラバラ」というのは、カンパニー制も子会社化も一緒のはずだし、どっちかって言うと分社化の方がもっとはっきりしています。

でも、マスコミは同じように扱わないのは何でだろうと思ってしまいます。

まあ、カンパニーみたいな新しいキーワードが気にくわないんだと思うんですが。なんだか外来種みたいなイメージみたいに。

僕にはカンパニー制なんて分社化のマイルド版にしか思えないですけどね。

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