なぜ弁護士やジャーナリストは「左寄り」が多いのか、この本を読めばわかるよ

昔から弁護士やジャーナリストには政治的立場として「左寄り」が多いです。

特に「右寄り」の弁護士は見たことないです。ジャーナリストの場合は属している組織にも寄るみたいですが、フリージャーナリストはほぼ全員左寄り。

有名どころで、社会党の福島瑞穂氏も元弁護士。ジャーナリストの代表格は田原総一朗氏や有田芳生氏、江川紹子氏です。

なぜこうも偏るのか以前は不思議に思っていました。もう少しバラけていいのではないかと。もともと左寄りの人間が目指す職業と考えるのは、ちょっと無理がありそうだし。

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この本を読むとわかるよ

清水潔氏の「殺人犯はそこにいる」を読んでみましょう。

これを読むと、いわゆる「足利事件」の犯人として逮捕された菅家さん(後に冤罪が発覚し釈放)が、いかにいい加減な捜査で起訴され、死刑判決まで流れてしまったということがわかります。

つまり、弁護士やジャーナリストたちは、職業柄、国を信じられないのです。

読んで怖くなった冤罪事件までのステップ

この本を読んで衝撃を受けたのは、巷で言われる冤罪事件の原因とされる、思い込み捜査による誤認逮捕や自白強要のところではありません。

もちろん最初の段階では、思い込み捜査、世間からの捜査員へのプレッシャー、自白強要は事実としてあったようです。ただ、これは元々予想していた範囲内。

もっとも怖いなと思ったのは、DNA鑑定がいい加減だったってこと。

「DNA鑑定」が一致、と警察から発表があれば国民のほとんどは100%犯人だと認識します。

が、かつてはこのDNA判定が結構精度が悪く、改めて再調査すると全然違った結果になっていた、という場面がこの本に出てきます。

それと、現代においても、DNA鑑定は万能かというと必ずしもそうではないという点が見て取れます。

DNA鑑定事態にはかなり高精度にはなってきたものの、分析の過程で「DNA汚染」というエラーが現在でも100%拭えないのではないかと疑いを持ちました。

「DNA汚染」は無関係な誰かのDNAが混入してしまうことです。

「被害者の衣類から採取したわずかなDNA」という悪環境からの採取であることや、衣類を扱う捜査員の唾液(会話などで唾が飛んだ等)が汚染した、というエピソードがこの本に出てきます。DNA鑑定する人間のDNAが混入する可能性もなくはないです。

この本では2つの機関が同時にDNA鑑定をした結果、異なる結果となった場面が出てきます。実は菅谷さんの再鑑定も異なる結果となったようですが、いずれも菅谷さんのDNAとは一致しなかったようで、これが決定打となって釈放まで至ったのですが。

それ以前に、この菅谷さんが犯人と認定された最大の理由は、DNA鑑定の誤りだったのです。

誤った判決で死刑執行まで至ったケースを示唆している

何より怖かったのが、この本の後半で、菅谷さんの死刑判決の決定打となり、後に誤りとわかったDNA鑑定と同じ方法で何人も有罪判決を受けていたという点、更に、すでに死刑執行を受けているという事実です。

著者の清水氏は後半、その事件の1つを取材しています。

一貫して無実を訴えていたのですが、DNA鑑定が決定打となり有罪判決、そして死刑執行となっていました。しかし、内容からわかるように、おそらく菅谷さんと同じく誤ったDNA判定で判断されていたことを示唆しています。

もし本当ならおそろしいことです。

彼らには国への不信感と怒りの連続があるんじゃないだろうか

弁護士やジャーナリストは、こういった国の不始末をさんざん見てきて、その結果、基本的に国を信じられないという思考に至るのだろうと思いました。

今の安倍さんが進めている憲法改正を戦争へ結びつけたり、少々飛躍してしまうのは、根底にこんなことがあるからなのかなって思いました。

そういや、死刑反対論者も弁護士に多いですね。人間が人間を裁くという宗教的な概念よりも、冤罪が少なからず混じっているという疑念がそうさせているのでしょう。

少々飛躍しすぎているように思っていましたが、この本を読んで少し彼らの気持ちがわかったような気がしましたね。(正直、死刑に対しては慎重になるようになった)

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