原発を捨てられないホントの理由は東電が債務超過に陥るからってのが本音なんじゃないかな

Twitterのタイムライン見てたら、テレビで東電関係者が語る原発をやめるリスクについて、V6のイノッチが反論したとかで話題になっていますね。この記事がツイートされています。

原発反対派中心に沸いていますが、原発賛成派の意見があまり見られないのが印象的ですね。

この番組に登場した竹内氏は、「原発を止めるリスク」に「電気代の高騰」や「火力発電依存による温暖化」を主に挙げていますが、それに対してイノッチが反論しているわけです。

たしかに原発を止めるリスクに電気代の高騰を上げるのはちょっと悪手かなと思いますね。散々煽ってきたけど、耐えられなくもないというのがいま時点の国民の本音だろうし。

そんなことより東電の債務超過リスクを語った方がいいんじゃない?

以前もツイートしたことあるんですが、東電が「原発やめます」と言った瞬間、東電の持っている原発関連の固定資産は一瞬に消えます。会計上、減損する必要があるからです。

だって、もう使わないと宣言したら、資産価値ゼロになるんですから。

この減損処理はサラリーマンを10年も経験していたら一度は触れていると思いますが、棚卸資産や固定資産が減損の目にあったら、その分の利益が吹っ飛びます。それが純資産を超えたら債務超過です。

おそらく、政府も東電もここを一番恐れているんじゃないかなって、僕個人は思っています。

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じゃあ、原発関連の資産ってどれくらいあるか財務諸表で見てみよう

まず、貸借対照表で明確に原発関連資産とわかるものは、「原子力発電設備」と「核燃料」の2つ。2016年のデータだけど、合計で14,640億円となります。1.4兆円ですね。これがすっ飛びます。

じゃあ、純資産はどれくらいかって言うと、負債・資本の部を見てみると、純資産合計が23,486億円です。

23,489億円 ー 14,640億円 = 8,849億円 ということで、まだ0.8兆円分余裕がありますね。

ただ、資産の部に電気事業固定資産というものが、67,910億円あります。これがでかい!

これが何かって調べてみると、どうやら発電所関係の土地、建物などの資産らしいですね。下図はここから抜粋しました。

この67,910億円の中で原発関連がどれくらい存在しているかはここからは読み取れません。単純に1/3だとすると、22,636億円。それがすっ飛ぶと完全な債務超過です。

まあ、少なくとも原発関連に0.8兆円以下ということはないでしょう。

つまり、東電の社長や政府が「原発やめます」と言った瞬間、東電は債務超過に陥る疑いがあります。

疑いと書いたのは、原発の土地代や核燃料は売却できるはずなので(できるのか?)、それ自体に資産価値はあります。なので、その分は吹っ飛びません。

どれくらいかはさすがにわかりませんが…。ただ、いずれにせよ、財務体質は相当悪くなるのは事実かと思います。

問題は東電が債務超過に陥ることを許容するかどうか

ここからは意見が分かれるところです。

仮に東電が債務超過に陥るということが一番の理由だとして、それをどう考えるかだと思います。

住民の命の方が大事だって言えばそのとおりだし、東電が債務超過に陥って例えば仮に大型のリストラなんかをやらざるを得なくなって、路頭に迷う人が大勢出てしまうことが問題といえばやはりその通りです。

もっとも、債務超過になってもすぐには倒産しませんが、銀行からの融資は受けづらくなるし(まあ、ここは政府保証があるのでそうはならないかもしれないけど)、株価も暴落するし、純資産を正常に戻すために、いろいろ売却してお金をかき集めなきゃいけないしで、大きな傷を受けるのは間違いないでしょう。その一環でリストラもあるだろうしね。

僕の意見は、原発をすぐに止めることはやはり危険だという今の結論でいます。住民の命とは言っても実際は原発事故によって家を追われるというレベルで、じゃあ、リストラで路頭に迷うのはOKか?といえば、どっちがいいかなんて選べないですね。

なので、事故が起きないよう最新の注意を払いつつ、徐々に資産価値を落としていって原発停止に向けて着地する、というのがいま時点の最良の処置だと(僕は)思っています。

ここは人によって意見がわかれるところです。

ただ、減損による財務体質の悪化はもう少し全面に出した方がいいんじゃないかとは思います。

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