AI に運転手の仕事が奪われるというのはウソだと思う。本当に奪われる職業はこれだよ。

ネット見ていると「AIに奪われる職業ランキング」とかを目にするのですが、こういうランキングを作っている人ってAIに何の知識もないんだなって思います。

かく言う僕も決してAIに詳しいってわけじゃないのですが、実際にディープラーニング本を買って読んだりPythonでTensorFlowを使ってプログラミングしたり、ごく上澄みでしかないけど少しは触れてみました。

結果、わかったことは、今のディープラーニングって人工知能とか大層なこと言いながら結局のところ多変量解析が若干進化しただけでしかなく、映画で出てくるような人を支配するとか、そんなものは不可能だってことです。

今のAIの最大の欠点は、曖昧なリアル社会への適合はかなりハードルが高いってことです。一部ではかなり改善されていますが完全ではありません。

広告

AIはバスの運転手になり得るか?←ならない

AIに奪われる職業ランキングで必ず登場するのが、バスやタクシーの運転手です。今の自動運転技術が向上して最終的に無人運転になるという理屈ですね。

僕はこの説にかなり懐疑的です。

理由はまず、先程書いた曖昧なリアル空間をどこまで認識できるか?という点がかなりハードルが高いという点にあります。

自動で道路標識を認識してくれるかもしれませんが、標識が汚れていたら?曲がっていたら?似たようなロゴがないか?という点をすべて認識できるかといえばかなり怪しいと思います。

また、歩行者などが今まで経験したことないような突飛な行動をしたらちゃんと認識してくれるか?という点も難しいんじゃないでしょうか。

TensorFlowを触ったことがあればわかりますが、正解率90%を超えれば優秀な方で、100%はほぼ無理じゃないかと思います。文字認識くらいなら90%くらいで十分使えるレベルです。

文字認識を間違えても人間が修正すれば良いのですが(あるいはそのまま世に出ても大きな問題にはなりませんが)、自動運転に関しては100%じゃないと事故を起こすことを意味します。

運転手の運転支援くらいには十分力を発揮してくれるかもしれませんが、無人運転で98%くらいでも2%誤ることになり事故を起こす危険を持っています。そんなレベルで自動運転しても良いのか?という問題があります。

少なくとも日本では100%じゃないと世に出すのは無理じゃないかと思っています。

もっとも、どことは言いませんが人を轢き殺しても許される国だったら(人の命より科学技術を優先できる国なら)、98%でも大丈夫でしょう。

でも日本ではそんなこと許されませんね。

あえて言えば、日本では電車の運転士だったらAIに置き換え可能かもしれません。

専用のレールで走っていて人が入り込めない環境下にあります。また仮に人が侵入してきて轢いても鉄道会社や運転士に責任は問われず、むしろ侵入してきた人が責任を負うわけですから。バスやタクシーよりはまだハードルは低いと思います。

でも一般道路では違います。そんな環境下で(AIで超優秀なレベルの)98%であっても2%事故を起こす可能性があるものは少なくとも日本では許されないでしょう。

たぶんですが、今の自動運転技術は運転手のアシスト機能にとどまると思います。なのでタクシーやバスの運転手という職業はなくならないと思います。

情報をインプットして情報をアウトプットするだけの職業が狙われるんだよ

じゃあ、どんな職業が狙われるか?というと、情報をインプットしていくつかの事務処理の後に情報をアウトプットするような職業は簡単にAIに置き換えられます。

例えばホテルの受付や銀行の窓口なんかは客から情報(口座番号や金額など)を受け取って、情報(振込結果や部屋番号など)をお客に伝えています。

情報を受け取って、吐き出すのも情報なので、こういうのはAIで代替え可能になります。

最近、銀行で大幅な人員削減のニュースがありましたが、AIに置き換えるって書いてありましたね。

投資信託も今は自動売買系が多くなりましたが、トレーダーなんかもAIに置き換わりつつあります。

そういう情報だけを取り扱う職業は真っ先に狙われるんじゃないですかね。

当たり前だけど標準化が進んだ職業は狙われるよね

リアルな仕事であっても高度に標準化が進んだ仕事もやはり狙われると思います。

もうこれはAIというよりも産業用ロボットに置き換わるだけで、大量生産している現場では以前から普通にロボットに置き換わっています。

作業の中で複雑な判断を伴うようなものは難しいですが、組み立てや塗装のような標準化しやすい作業は普通にロボットに置き換わりますね。

一方で、人間の目を頼りにするような検査作業はなかなな置き換われません。

人間の目はパターン認識も優れているし焦点なんかも一瞬で合わせられるので、これを機械でやろうと思っても今の技術では難しいです。囲碁や将棋のような決まったパターンなら大丈夫ですが、毎回パターンが変わるようなものはAIでも100%防止することは難しいですね。

100%ミスを許されない職業はAIの置き換えは困難だと思うよ

人は完璧じゃないにしろ、人の命を左右する職業は100%を求められますね。こういう100%を要求されるような職業はAIに完全置き換えは無理です。

医者の手術やバス、タクシーの運転手がそれで(人を殺しても罪を問われない国なら別だけど)、こういう職業にはAIによるアシストにとどまるんだと思います。

それだけでも十分役に立つと思います。ただ、職業を奪うまでには行かないかと。

こんな記事ばっかりなんだけど、

機械に奪われる仕事。また雑誌で特集があったようだ。相変わらず元ネタは2013年のオックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授の研究。 この機械に奪われるという表現は悲観的な意味合いがあるが、そうではなくて機械が代わりにやってくれるとこと言ったほうがいいように思える。人がやらなくていいことを機械がやってくれると考えた...

ご多分に漏れず「大型トラック・ローリー車の運転手」「乗用車・タクシー・バンの運転手」がランクインしています。

まあ、正直、少なくとも日本では無理でしょう。

日本では無理に自動運転を目指さず、運転手のアシスト機能と割り切って研究していった方が良いと思いますね。

広告


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする